コマンドプロンプトでネットワーク設定をリセット — ついにエラーコード710を解消した方法
正直なところ、Windows 10や11でエラーコード710に遭遇したときは、多くの人(私も含めて)がおすすめするのは、まずネットワークのリセットです。一見シンプルに思えますが、これだけで謎のネットワークの不調が解消されることが多いです。特に、PCとネットワーク機器がお話ししなくなったときには効果的です。
ここで私がつまずいたのが、「管理者権限でコマンドプロンプトを起動する」こと。これが非常に重要です。ネットワークの設定を触るには管理者権限が必要だからです。スタートメニューから “cmd” と検索し、「コマンドプロンプト」を右クリックして 管理者として実行を選びます。UAC(ユーザーアカウント制御)のダイアログが出たら はいをクリック。システムによってはポップアップが出るかどうかは運次第、調子の良い日と悪い日がありますね。
起動したら、次のコマンドを順に入力していきます。各コマンドの後に Enterを押してください。これらのコマンドはDNSキャッシュのクリア、DNSの再登録、IPリースの解放と再取得、そしてWinsockのリセットを行います。つまり、ネットワークとの通信を根本からリセットする作業です。私が入力した例はこうです:
ipconfig /flushdns
ipconfig /registerdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset
これらのコマンドは一つずつ確実に実行し終わるまで待つことが大事です。DNSの破損を取り除き、Winsockをリセット(ネットワークエラーの原因になりがちな箇所です)、ネットワークスタックにクリーンな状態を取り戻します。
ポイントアドバイス: これに加えて netsh int ip reset
も試す価値があります。TCP/IPスタックをリセットするコマンドで、他のコマンドだけでは改善しない場合に効果的です。特にネットワークのトラブルがガチガチに頑固なときに試してみてください。
全部終わったら、PCを再起動します。特に難しい設定はせず、Windowsキー + P を押して「再起動」を選ぶだけです。何度かやり直す必要があることもありますが、大抵は再起動すれば設定が反映されてエラーが解消されるはずです。これでやっとエラー710が解決した、と願いたいですね。
ネットワークアダプターのドライバー更新 — これが解決策かも
ネットワークリセットだけでは解決しない場合は、次にドライバーの更新を試してみましょう。ドライバーはWindowsとハードウェア間の橋渡しをしているもので、古くなったり壊れたりすると、エラー710のような不具合が突然現れることがあります。特に、Windowsのアップデート後にはよく見られる問題です。
【デバイスマネージャー】を開きます。スタートメニューで検索し、「デバイスマネージャー」を右クリックして選択してください。ネットワークアダプターのセクションを展開し、使用中の主要なネットワークデバイスを右クリック、「ドライバーの更新」を選びます。表示されたら、「自動で最新のドライバーを検索」を選択。Windowsがネット上で最新のドライバーを探してくれます。ときには、更新されたバージョンが見つかり、奇妙なバグや互換性の問題が修正されることもあります。
更新が成功してドライバーがインストールされたら、PCを再起動して動作を確認します。そして、もし新しいドライバーで問題が増えたり、また元に戻したくなったら、「プロパティ」のドライバタブに「前のドライバーに戻す」オプションがあります。最新が必ずしもベストじゃないこともあるので、必要に応じて使ってください。
Windowsトラブルシューティアを利用してみる — 隠れた原因も見つかるかも
ドライバーの更新やリセットが効果なかった場合は、Windows標準のトラブルシューティアも試してみましょう。これは簡易的な自動診断ツールで、よくあるネットワークの問題をチェックしてくれます。まれに頼りになることもありますよ。
【設定 > システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティングツール】に進み、「ネットワークとインターネット」を選んで「実行」をクリック。案内に従えば、ネットワークアダプターのリセットやサービスの再起動などを自動で行ってくれます。私もこれでエラーが解消された経験があります。(ちなみに、Windows 11では操作手順は似ていますが、もう少しすっきりしています。)
もし途中で止まったり、何も見つからない場合には、コマンドラインから診断ツールを走らせてみるのも一つの手です:
msdt.exe /id NetworkDiagnosticsWeb
これも試してみて、診断結果を受けて再度ネットワークの状態を確認しましょう。エラー710がまだ出ているかどうかを見るためです。
DISMとSFCでシステムファイルの修復を試す
どうしても解決しない場合、根本的な原因はシステムファイルの破損や欠損かもしれません。そういった問題の早期発見・修復には、DISMとSFCコマンドが役立ちます。
もう一度管理者権限でコマンドプロンプトを開き(右クリックして「管理者として実行」)、次のコマンドを順に実行します:
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
DISM /RestoreHealth
は時間がかかる場合があるため、ごゆっくり待ちましょう。一部のケースでは、ソースファイルが見つからないとエラーになることもありますが、その場合はISOファイルや修復用のソースを指定する必要があります。しかし、多くの場合はデフォルトのコマンドで十分修復できます。
最後に再度 sfc /scannow
を実行し、破損したシステムファイルを修復します。完了後、PCを再起動してエラー710が解消されているか確認します。これまでのリセットやドライバー更新だけでは直らなかった根本原因が見つかることがあります。
ご注意
この一連の作業は、エラーコード710の根本原因にアプローチするためのものです。何度も試す必要があったり、複数の方法を併用したりすることもあります。Windowsはネットワーク関連に関して意外と不思議な動きをすることも多いためです。もしこれらをすべて試しても解決しない場合は、ハードウェア(ケーブルやルーター、モデム)を再確認したり、インターネットサービスプロバイダーに連絡したりしましょう。また、BIOS設定の「Wake on LAN」や「セキュアブート」などが干渉している場合もあるので、最終手段としてBIOS設定の見直しも検討してください(設定を変更する際は自己責任でお願いいたします)。マザーボードのBIOSの表示はメーカーやモデルによって異なるため、「オンボードLAN」や「ネットワークブート」「セキュリティ」など関連する項目を探してください。
お役に立てれば幸いです — ネットワークトラブルの原因を追うのはなかなか手間取りましたが、基本はドライバーの確認、システムファイルのチェック、ネットワークのリセット、再起動。地道な作業ですが、これで解決できることが多いです。幸運を祈ります!