Windows 11でハードウェアのドライバーを削除する方法

Windowsのデバイスドライバー管理:正しいやり方とは?

最初は、Windowsでデバイスドライバーをアンインストールするのは簡単そうに思えるかもしれませんね。ただ「ファイルを削除すればいい」だけと思いがちですが、実はそう単純ではありません。注意しないと逆にトラブルが起きやすくなるんです。私自身も、安易にドライバーを削除した結果、ハードウェアが正常に動かなくなったり、システムの安定性が崩れたりした経験があります。特に、そのドライバーがハードウェアの操作に必須の場合は要注意。問題のあるドライバーのトラブルシューティングや削除をしたいとき、つい「削除」ボタンをクリックしてしまいたくなるものですが、実はWindowsはアップデートや再起動時に自動的にドライバーを再インストールすることもあるのです。正しい知識を持って対処しましょう。

デバイスマネージャーからドライバーをアンインストールする方法

一番基本的なのは、デバイスマネージャーを使う方法です。これは長い間使われてきた標準的なやり方ですが、ちょっと見つけにくい場所にあるかもしれません。素早く開くには、スタートアイコンを右クリックして「デバイスマネージャー」を選ぶか、Win + Xキーを押して表示されるメニューからアクセスします。または、Windows + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、devmgmt.mscと入力してEnterキーを押す方法もあります。そこに表示されるのは、あなたのPCに接続されているすべてのハードウェアの一覧です。リストの中から、削除したいデバイスやドライバーを見つけて右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選びます。時には確認が求められることも。その際は「はい」を選びましょう。さらに、ドライバーソフトウェアも削除したい場合は、「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除しますか?」というオプションにチェックを入れると良いです。ただし、グラフィックカードやネットワークアダプターなどの重要なドライバーを誤って削除すると、一時的にハードウェアが使えなくなるため注意してください。Windowsが自動的に標準ドライバーに切り替えるか、再インストールされるまで待つ必要があります。

また、アンインストール後にすぐにWindowsにドライバーを再インストールさせたくない場合もあります。そんなときは、手動でドライバーのファイルを C:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository から削除する方法もありますが、これはかなりリスクが高いため、初心者にはおすすめしません。その代わりに、グループポリシー設定やBIOSから一時的にドライバー署名の強制を無効にすることで、自動再インストールを防ぐやり方もあります。ただし、これらは少々上級者向けの操作です。ドライバーファイルの削除時には、システムが不安定になったり、ハードウェアが使えなくなる恐れもあるため、十分に注意してください。

総じて、デバイスマネージャーは信頼性のある方法ですが、Windowsが再起動後に自動的にドライバーを再インストールするケースもあります。それゆえ、完全なクリーンアップを望む場合は、他の方法と併用するのが良いでしょう。

Windows 11の設定からドライバーを削除する方法

Windows 11では、設定アプリを使ったドライバー管理も可能になっています。アクセス方法はWindows + Iのショートカット一つです。開いたら、左側のメニューからアプリや、場合によってはBluetoothと他のデバイス、または システム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティングツールのいずれかに進みます。これらの項目は少し散らばっている感じもしますが、探しながら操作すれば見つかるはずです。管理したいドライバーやアプリを見つけたら、その横の三点リーダーアイコンをクリックし、「アンインストール」を選びます。表示される指示に従えば完了です。この方法は、アプリやパッケージとしてインストールされたドライバーには特に効果的ですが、チップセットなどの深層に組み込まれたドライバーを完全に削除できるわけではありません。

ただし、設定からのアンインストールでは一部のドライバーが残ることもあるため、完全にきれいにしたい場合には Display Driver Uninstaller(DDU)といった専用ツールを使うのが一般的です。それでも、通常のデバイスドライバーの削除にはこの方法で十分です。

コマンドラインやPowerShellを使ったドライバー削除

コマンドラインに慣れている方は、pnputilコマンドが便利です。管理者権限でPowerShellやコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを入力してください。
pnputil /enum-drivers

すると、インストールされているドライバーパッケージの一覧が表示されます。その中から削除したいドライバーのOEM番号(例:oemxx.inf)を探します。見つかったら、そのOEMファイルを指定して削除コマンドを実行します。例:
pnputil /delete-driver oemxx.inf /uninstall /force

oemxx.inf部分は実際のファイル名に置き換えてください。間違ったドライバーを削除すると、システムの安定性やハードウェアの動作に深刻な影響を及ぼすことがありますので、削除前に必ず内容を確認しましょう。特に、Windowsが再インストールを繰り返す場合や正常に起動しないときは、セーフモードで作業するのが安全です。

さらに進んだ方法として、DISMコマンドやレジストリの編集もありますが、これらはかなりリスクが伴います。経験者向けの操作ですから、必ず事前にシステムのバックアップや復元ポイントを作成してから行うようにしましょう(コントロールパネルの「システムの保護」から作成可能です)。

最後のアドバイスと個人的な見解

正直のところ、ドライバーを削除するには単にファイルやレジストリの中身を消すだけでは不十分です。システム側の動きやWindowsの自動インストール機能も考慮しないと、思わぬトラブルにつながることもあります。デバイスマネージャー、設定、コマンドライン、それぞれの方法には特徴と注意点があります。特に、Windowsはドライバーの自動再インストールを設定やアップデートで頻繁に行いますので、その点も意識して行動しましょう。

私の一番のおすすめは、ドライバーを操作する前に必ず「システムの復元ポイント」を作成することです。問題があった場合でもすぐに巻き戻せるからです。また、頑固なドライバーや深く埋め込まれたドライバーを取り除くには、Safe Modeやドライバー署名の一時無効などの手段も検討してください。

なお、すべてのドライバーが削除可能というわけではなく、特定のドライバーはハードウェアの正常動作に不可欠です。無闇に削除すると、正常な動作に支障をきたす恐れもあります。慎重に作業し、何事も事前に確認してから進めるのが吉です。時間と手間はかかるかもしれませんが、安全に確実に進めましょう。

少しでも参考になれば幸いです。私はこのやり方を覚えるのにかなり時間がかかりました。皆さんのトラブル解決の助けになれば嬉しいです。頑張ってください!