Windows 11でスリープモードが動かないときの対処法

Windows 11のスリープモードがうまく機能しないときのトラブルシューティング

ちょっとシェアしたいことがあるんですが、Windows 11でスリープモードを動かすのは意外と厄介です。特にアップデート後やドライバを変えたときに起こりやすいですね。本来なら自動的に眠ってくれるはずなのに、なぜか全然反応しない…。何度も試しても電源を切るだけで寝てくれない、という壁にぶつかることも。そこで私がつまづいたポイントと、その解決策をまとめてみました。同じことで悩む方の参考になれば幸いです。

マウスやUSBデバイスが勝手にPCを起こしていないか確認しよう

これ、結構見落としがちなんですが、私も最初気づきませんでした。無線マウスやUSBドングルは、「自動でウインドウを復帰させる」設定になっている場合があります。Windowsは、デバイスが勝手にPCを起こすのを許しているんです。設定は「デバイスマネージャー」で行いますが、最初は見つけにくいかもしれません。

やり方は簡単。スタートメニューを右クリックして、デバイスマネージャーを選ぶか、devmgmt.mscを実行します。「マウスとその他のポインティングデバイス」のセクションを探し、使っているマウスやポイントデバイスを右クリック、「プロパティ」を選択。次に電源管理タブを開き、「このデバイスでコンピューターのウェイクを許可する」のチェックを外します。これを他のUSBデバイスやBluetoothデバイスにも同じように設定しましょう。特に無線マウスやBluetooth機器は原因になりやすいです。

ただし注意点として、デバイスマネージャーで無効にしても、システムやドライバの更新後に再び有効になる場合もあります。私の使っているASUS製の古いノートでは設定が深く隠されていて、調整に少し苦労しましたが、基本的に自動起動をオフにするだけで改善されました。

電源プランのリセットや調整も試してみて

これ、ちょっと変わったケースだったんですが、グラフィックドライバのアップデート後に、どうしてもスリープが動かなくなりました。そこで「電源プラン」の設定を見直したわけです。Windowsにはあらかじめ用意された電源プランがありますが、アップデートで設定が崩れることもあります。

まずはコントロールパネルを開き(スタートメニューから「コントロールパネル」で検索)、電源オプションを選びます。今使っているプラン(例:「バランス」)の右側にあるプラン設定の変更をクリックし、次に詳細な電源設定の変更を選択します。そこでスリープの項目を展開し、「スリープ後」や「ハイブリッドスリープを許可する」の設定を確認しましょう。これらの値が不定に変わっていることもあります。特にバッテリー駆動や電源供給の状況によって違いが出るので注意です。

簡単な解決策としては、「このプランの既定値に戻す」ボタンをクリックすると良いです。これで設定が工場出荷時の状態にリセットされ、スリープに入る動作も安定しました。私もこれで一発解決。特に、Windowsやドライバ更新後に不具合が出たときは試す価値アリです。

ドライバの問題を疑ってみる

やっぱり、ドライバが原因になることが多いです。アップデート後に問題が起きやすいので、もう一度デバイスマネージャーを開いて、特にシステムデバイスディスプレイアダプターの部分を見てみましょう。古いドライバに戻す(ロールバック)や、最新のものに更新することで解決するケースもあります。私の場合は、「Microsoft ACPI準拠のコントロール方式バッテリー」ドライバが原因でした。バッテリー関係のドライバを一度ロールバックしてみると良いでしょう。グラフィックカードをお使いなら、NVIDIAやAMD、Intelの公式サイトから最新ドライバを入手して適用しますが、最新が必ずしも最適ではない場合もあるので注意してください。

ドライバのアップデートやダウングレードは慎重に行いましょう。特に、更新によってスリープ問題が解決しなかった場合は、古いバージョンに戻すのが有効です。また、何もアップデートがなければ、製品メーカーのサポートページから最新版を入手してください。多少のリスクはありますが、多くの場合効果的です。

Windows標準のトラブルシューティングツールも試そう

次に、Windowsに標準搭載されているトラブルシューティングを実行しました。これ、やってみると意外と効きます。設定からシステム > トラブルシューティング > その他のトラブルシューティングツールに進み、「電源」の項目を選択して実行します。これがシステム内の問題点や設定の不整合を見つけて修正案を提案してくれることもあります。修正後、PCの再起動をするとスムーズにスリープに入ることも。何度か実行してみて、見落としていた原因を洗い出すと良いでしょう。

マルチメディア設定も見直してみて

これも意外な落とし穴です。Windowsは動画再生やメディア共有中にスリープを阻止することがあります。詳細な電源設定ダイアログの中のマルチメディア設定で、「メディアの共有中にコンピューターをスリープさせる」を許可するに変更してください。これがオフになっていると、Windowsは「なんか動画再生してるから寝かせないぞ」と判断してしまうことがあります。この設定だけで解決した例もあるので、見逃さないように。

ネットワークアダプターの設定も要注意

最後に、ネットワークデバイスもスリープに関係してきます。デバイスマネージャーを開き、ネットワークアダプターを展開します。各アダプターのプロパティを開き、電源管理タブを選択します。「このデバイスでコンピューターのウェイクを許可する」のチェックを外します。特にWi-FiやEthernetのアダプターで、ネットワークの活動でPCを起こす設定になっている場合は、それを無効にするだけでも改善される場合があります。

また、一部のネットワークドライバには専用のコントロールパネル(例:Intel PROSet)が用意されているので、そこでも「起動しない設定」に切り替えることが効果的です。少し設定をいじるだけで、睡眠問題が解決することもありますので、ぜひ試してみてください。


正直なところ、Windows 11のスリープ問題は、微細な設定の見落としやドライバの不具合、さらにはファームウェアのバグも絡んでいます。私も紆余曲折を経てやっと正常に動くようになったわけですが、最終的には上記の手順を試すのが一番確実でした。デバイスマネージャーの設定を見直し、プランのリセットやドライバの再インストール、メディア共有やネットワークの設定まで確認しましょう。少し手間はかかりますが、これで快適なスリープ環境が取り戻せるはずです。解決まで長い道のりでしたが、皆さんもあきらめずに試してみてください。素敵なPCライフを!