Windows 11でNearby Shareを動かすには?リアルな実録レポート
ケーブルもクラウドも使わずに、AndroidスマホとWindows 11間で素早くファイルをやり取りしたいなら、Nearby Shareはかなり頼りになるツールです。でも、実際に設定を始めるとちょっと混乱することも。私も最初は認識させるのに時間をかけすぎてしまったので、やったことや注意点をまとめておきますね。
まずは、公式サイトからWindows向けのNearby Shareアプリをダウンロードしましょう。最初は見つけづらいこともあるので、「ダウンロード」セクションをくまなく探したり、「Nearby Share Windows app」で検索したりするのがおすすめです。見つけたら、「はじめる」ボタンをクリックして、案内に従って進めるだけ。インストールは簡単で、数クリックか、Windowsからの再起動の指示があればそれに従うだけです。
インストール中にWindowsから「ネットワークとBluetoothにアクセス許可していいか?」と聞かれるので、これを飛ばさずに許可してください。これがないと、「魔法」が働きません。インストール完了後は、設定からNearby Sharing(近くの共有)を有効にしましょう。手順は、設定 > システム > 共有体験に進み、「Nearby sharing」のトグルスイッチをオンにします。もし見当たらない場合は、Windowsが最新の状態かどうかと、メーカーによる制限がかかっていないかを確認してください。特に古いハードや一部ブランドでは、この設定がグレーアウトしていることもあります。
次に、PCにBluetoothが搭載されているかどうかも大事です。私の古いASUSでは、「デバイスマネージャー」の中の「Bluetooth」セクションにあります。そこに「Intel Wireless Bluetooth」などの表示があればOK。Bluetoothが効いていないときは、一度オフにしてオンにしたり、ドライバをアップデートしたりしましょう。アップデート後に設定がリセットされることもあるので注意です。また、Wi-FiとBluetoothの両方がオンになっているかも確認してください。これらは、アクションセンター(Windows + A)や設定から切り替え可能です。プライバシー設定やデフォルトで無効になっている場合もあるので、気を付けて。
ポイントは、ネットワークの設定もきちんと行うこと。最初はBluetoothだけで十分と思ったのですが、実はWi-Fiも有効で接続している必要があります。同じ共有体験メニュー内に、「誰でも近くに」や「私のデバイスだけ」などのオプションがあるので、自分のプライバシーレベルに合わせて設定しましょう。誰でも送りたいわけでなければ、「限定された人」や「接続済みのデバイス」だけにしておくのが安全です。
設定の途中でGoogleアカウントへのサインインを求められることもありますが、これはGoogleのサービスと連携させる場合に必要です。必要に応じて再度サインインしてください。次に、PCに表示させる名前を設定します。これが、他のデバイスから見える名前になります。また、誰からのファイル送信を許可するかも設定できます。たとえば、連絡先のみにするか、誰でもOKにするか。私は大きなプライバシーの懸念がなければ、デフォルト設定のままにしています。
これで「完了」ボタンを押せば、Nearby Shareの設定は完了です。あとは、実際に送信したいときは、距離感と信頼できる関係があればOK。設定を有効にしたときや、システムが通知してくれるはずです。もし動作が不安定だったり、うまくいかないときは、一度Nearby Shareをオフにして再度オンにしたり、BluetoothやWi-Fiを切り替えてみると改善することもあります。
実験してみるには、Android端末のBluetooth設定を確認して、「検出可能」になっていることを確かめてください。Wi-Fiも有効にしておきましょう。これらが必要な理由は、実際にはBluetoothとWi-Fi Directを使って通信しているからです。よくあるのは、端末を近づけた状態(数メートル以内)でやるとスムーズにいきやすいです。VPNや複数のネットワークを使っていると接続が妨げられることもあるので、その場合はVPNを切ると良いでしょう。
最後に、Windows側のBluetoothの検出設定も確認しましょう。設定 > Bluetoothとデバイスに進み、「Bluetoothの詳細設定」(More Bluetooth options)を開いて、「このPCを見つけられるようにする」(Allow Bluetooth devices to find this PC)にチェックを入れます。これが未設定だと、ペアリングや共有がうまくいきません。
それでもうまく同期しないときは、eventvwr.msc
(イベントビューア)を開き、「Windowsログ > システム」内のBluetoothやネットワークのエラーを確認しましょう。私の場合は、設定を何度も切り替えたり、デバイスの表示状態を確認したり、デバイス間の距離を合わせたりしながら改善しました。数回試す必要がありましたが、再起動も有効です。Windowsの性ですよね。
この作業には少し根気が必要です。Wi-FiやBluetooth、共有設定、デバイスの見える化、距離感などがうまく噛み合わないといけません。ちょっと時間はかかるかもしれませんが、これで少しでもお役に立てれば幸いです。設定に時間を取られすぎてしまったので、誰かの参考になればと願います!