Windows 11でウィンドウを常に最前面に保つ方法

Windows 11でPowerToysを入れてウィンドウを最前面に固定する手順

正直なところ、Windowsにはシンプルな「常に最前面に表示」機能が標準で搭載されていないのがちょっと驚きです。探してもあまり見つからなかったりします。そこで登場するのがPowerToysです。Microsoftの隠れた名作ツールで、便利なカスタマイズ機能が満載。中でも「ウィンドウを最前面に固定」する機能も含まれています。まずはインストールから始めましょう。公式GitHubリポジトリのページ(https://github.com/microsoft/PowerToys/releases)へアクセスします。最新バージョンをダウンロードしてください。機能や修正も頻繁にアップデートされるので、できるだけ最新ビルドを使うことをおすすめします。

インストールは簡単です。.exeファイルを実行し、画面の指示に従ってクリックしていくだけ。必要に応じて管理者権限を許可しましょう。インストール完了後は、スタートメニューからPowerToysを起動できます。自動的に起動し続けるわけではないので、「ログオン時に起動」設定も有効にしておくと便利です。これを有効にしておけば、毎回手動で起動しなくても自動的に動き始めます。

PowerToysの中で「常に最前面」機能を見つける方法

PowerToysを使い始めると、最初はインターフェースの複雑さにちょっと圧倒されるかもしれません。たくさんのモジュールや設定項目が詰まっています。左側のサイドバーから「Always on Top」(常に最前面)モジュールを探しましょう。私も最初は見落としがちで、場所がわかりにくい場合もあります。時には一般設定キーボードマネージャーの下に隠れていることも。ポイントは、「Always on Top」というラベルを見つけることです。バージョンによっては、専用のモジュールとして表示されることもあります。見つからない場合は、PowerToysの最新版を使っているか,サポートされる機能がバージョンによって異なる点も確認しましょう。

「Always on Top」をクリックすると、オン・オフを切り替えるスイッチが出てきます。これを「有効」にすると、特定のウィンドウを固定し、他のウィンドウの上に常に表示させることが可能です。複数のタスクを同時進行したいときや、Windowsがタスクバーやオーバーレイウィンドウを勝手に動かしてしまうときに大変便利です。設定後は、ホットキーや右クリックのメニューから手動でウィンドウをピン留めできます。設定の仕方次第で使い勝手が変わりますので、ご自身に合った方法を見つけましょう。

ウィンドウをピン留め・解除するホットキーの使い方

いちばん便利なのはこのホットキー操作です。デフォルトではWindows + Tになっています。ウィンドウをアクティブにした状態でWin + Tを押すと、ウィンドウが常に最前面に固定される仕組みです。私も何度かこれで解決しています。ただ、たまに不調なこともあり、PowerToysがフォーカスされていなかったり、システムアップデートでホットキー設定が変わってしまったりすることも。そういった場合は、「Keyboard Manager」モジュールから自分好みのホットキーに変更可能です。覚えやすくするために、代替のキー設定をしてみるのもおすすめです。

ウィンドウの固定を解除したいときは、もう一度Win + Tを押すだけ。シンプルです。もしホットキーが反応しない場合は、PowerToysが正しく動作しているか、管理者権限で起動しているか確認してください。普通のユーザー権限だけだと動作に不具合を起こすこともあります。必要に応じてPowerToysの再起動や、タスクトレイのモジュールをリロードすると解決する場合もあります。

複数のウィンドウやアプリごとにホットキーを設定しよう

ホットキーだけではカバーしきれない場合は、特定のアプリやウィンドウごとに個別のホットキーを割り当てることも可能です。複数のタスクを同時に処理しているときや、頻繁に使うアプリだけ常に最前面にしたい時に非常に便利です。PowerToysのホットキー設定はカスタマイズ可能なので、自分が使いやすいように調整しましょう。ただし、同じホットキーを複数回押すと複数のウィンドウに同時にピン留めされるため、状況によっては少し混乱することもあります。ですが、手動でリサイズや配置を繰り返すよりはずっと楽です。

境界線非表示やカスタム設定で見た目をスッキリさせる

ちょっと気になるのが、ピン留めされたウィンドウの境界線です。太くてちょっと野暮ったく見えることも。そこでPowerToysには「ピン留めウィンドウの周囲に境界線を表示」という設定があります。通常は一般設定Always on Topモジュール内にあります。これをオフにし、必要に応じてPowerToysを再起動すると、境界線のないすっきりとした表示にできます。細かいことですが、UIの見た目がかなりスッキリします。

ホットキーのカスタマイズ、通知の停止、除外設定について

デフォルトのホットキー(Win + T)が競合してしまう場合や、もっと使いやすい設定にしたいときは、「Keyboard Manager」モジュール内でホットキーのリマップが可能です。また、「ホットキー有効時のサウンド再生」オプションをオフにすれば、ピン留め・解除時の通知音も静かになります。夜遅くに作業しているときには、サイレント設定が助かりますね。

さらに便利なのが例外リストの設定です。特定のアプリやウィンドウだけホットキーでのピン固定を無効にしたいときや、特定のプロセス(例:chrome.exeexplorer.exe)を除外リストに追加しておくと便利です。こうすれば、ホットキーで誤って重要なウィンドウを固定してしまう心配もなくなります。


<参考になれば幸いです — 最初はちょっと試行錯誤しましたが、最新版にアップデートし、ホットキー設定と機能をしっかり確認すれば、快適に使えるはずです。快適なピン留めライフをお楽しみください!>