Windowsで作物やロック機能を効果的に使って快適にマルチタスク

PowerToysを使ってやっとCrop and Lock機能を動かせた方法

正直なところ、私のようにアプリのウィンドウの一部を切り抜いたりロックしたりしたいけれど、複雑なサイズ変更やモニターの何枚も操作に手を出すのは面倒だと感じている人も多いはずです。PowerToysの「Crop and Lock」についてもずっと気になっていたのですが、設定メニューの迷路の中から見つけてちゃんと動かすまでには一苦労でした。実際にやってみて分かったのは、ただそこにボンっとあるわけじゃないし、標準の設定もわかりづらいこともあるということ。何晩も試行錯誤した結果、やっとできたので、その役立ったポイントをご紹介します。

Microsoft Store(またはGitHub)からPowerToysを入手しよう

まだインストールしていないなら、最初のステップはPowerToysをダウンロードすること。手っ取り早いのはMicrosoft Storeからで、「PowerToys」と検索してインストールする方法です。たまにStoreがうまく読み込まなかったり、更新ができなかったりすることもありますが、それはまた別の話。もし最新の機能やベータ版を使いたい場合は、GitHubのリリースページ(https://github.com/microsoft/PowerToys/releases)から直接最新版を入手するのも選択肢です。インストール後は、管理者権限でPowerToysを起動したほうがいい場合もあります。起動しないこともあるので、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開いてバックグラウンドで動いているか確認しましょう。もし動いていなかったら手動で起動し、アップデート後にCrop and Lockの切り替えが表示されているかも確認してください。

Crop and Lockを見つけて有効に設定しよう

ここが一番苦労したポイントです。Crop and LockはPowerToysのトップ画面に直接表示されていません。バージョンによっては一般設定(General)実験的機能(Experimental Features)の中に隠れています。見つけづらいこともありますが、名称がそう表記されているわけではないので注意。見つけたら、<strong>Crop and Lockを有効化する(Enable Crop and Lock)</strong>というスイッチがありますので、これを<kbd>オン</kbd>にしてください。これがオフの状態だと、いかに設定しても機能しません。デフォルトではOFFになっていることも多いので、必ず確認を。もし反応しなかったら、一度オフにしてから再びオンにするか、PowerToysを再起動してみてください。それでもダメならPCを再起動してみるのも手です。Windowsのアップデート後だと、しばらく待つ必要もあります。

ホットキーの設定—デフォルトのままじゃ物足りないかも

有効になったら、作物のトリガーに使うショートカットキーをカスタマイズできます。標準設定は、<code>Windows + Control + Shift + T</code>なのですが、私にはちょっと使いづらく感じました。設定画面のCrop and Lockの横にある<strong>ショートカット(Shortcut)</strong>設定欄をクリックして、自分の好きなキーコンビに変更可能です。私は最終的に<kbd>Win + Alt + C</kbd>に設定しました。なぜなら、操作しやすくて他のショートカットと被りにくかったからです。ただし、あまりよくあるキーや既に使われているものにすると動作しない場合や、他の用途と競合してしまうこともあるので、事前にテストしておくことを推奨します。

ウィンドウの一部を実際に切り抜き・ロックする方法

これも最初は試行錯誤でした。ショートカットを押すと、画面が少し暗くなり(オーバーレイの選択画面が現れる感じです)、マウスが十字線に変わりますので、その状態で矩形を描きたい範囲を囲みます。ドロップしたら、その選択範囲が「ロック」されて、普通のウィンドウのように動かしたりサイズ変更したりできるようになります。ただし、完璧ではなく、ウィンドウを大きくすると選択範囲がずれたり、崩れたりすることもあります。たとえば、チャットウィンドウの一部分だけを見えるようにしたいときや、レポートの特定範囲だけを常に確認したいときに便利です。

重要なのは、これは「アプリの内容を切り抜く」のではなく、「オーバーレイのマスクを貼り付ける」イメージです。アプリが動いたりリサイズされたりしたときは、再度調整する必要があります。スクリーンショットのようなものを常に重ねておく感じですね。設定をもう一度有効にしたい時はショートカットをもう一度押すか、システムトレイのPowerToysアイコンを右クリックして<strong>Cropをクリア(Clear Crops)</strong>を選べばリセットも可能です。

気をつけたほうがいい点と制約事項

すべてがスムーズにはいかないのが現実です。特にChromeのハードウェアアクセラレーションを有効にしていると、Crop時に挙動がおかしくなることもあります。また、元のウィンドウを動かしたりリサイズしたりすると、Cropのオーバーレイもずれてしまうため、何度も調整が必要です。削除したい場合は再度ショートカットを押すか、PowerToysのトレイアイコンから右クリックして<strong>Cropをクリア(Clear Crops)</strong>を選択してください。ただし、Crop and Lockはあくまでオーバーレイでしかなく、ウィンドウ自体の内容には影響しません。そのため、アプリの動作や設定によっては正しく反映されないこともあります。さらに、Crop and Lock機能は、管理者としてPowerToysを実行しないと正しく動作しないこともある点に注意してください。特に、権限が高いウィンドウを操作する場合は要注意です。

もう一つの落とし穴は、使っているパソコンのファームウェアやセキュリティ設定が原因で、一部機能がグレーアウトされていたり表示されなかったりするケースです。最新のPowerToysにアップデートしたり、管理者権限で起動したりしてみてください。もしもセキュリティ設定やBIOSの設定によって制限されている場合もあります。またBitLocker暗号化を使っていると、Cropやクリア処理によって警告が出たり、一時的に暗号化解除が必要になるケースもあります。事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。

まとめとおわりに

結局、かなり試行錯誤したものの、何とかCrop and Lock機能を使えるようになりました。ちょっと見つけづらくて、すべてが完璧ではありませんが、ちょっとしたクリップや特定の部分を「ロック」しておくには非常に便利です。ポイントは、PowerToysが最新の状態になっていること、Crop and Lockが有効になっていること、そしてショートカットキーの競合を避けること。アプリによってはCropやロックに対応しない場合もありますが、基本的な使い方ならほとんどの場面で役立ちます。

バージョンの確認とCrop and Lockモジュールの有効化を忘れずに。ショートカットキーも事前に試しておくことをおすすめします。カスタマイズした場合は保存もお忘れなく。今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。私も最初はかなり迷いましたが、この方法でようやく自分の望み通りに使えるようになりました。皆さんも無理なくCropやロックを駆使して、より快適に作業を進めてくださいね!