ウェブツールを使ったシンプルな手作業のワークアラウンド
正直なところ、WindowsからiPhoneへファイルを移動させるのは迷路を歩いているようなもの。特に、iCloudやiTunes、信頼性に疑問のあるサードパーティアプリを避けたい場合はなおさらです。私も何度も行き詰まりましたが、そのときに見つけたのが意外に簡単な方法—File Pizza(ファイルピザ)というウェブツールです。アプリも登録も不要、ブラウザと数クリックだけでファイルを送れるんです。信じ難いほどシンプルですが、本当にうまくいきます。
File Pizzaのサイトへアクセスするには
まず、Windows PCでお好きなブラウザ(Chrome、Firefox、Edgeなど)を開きます。特にこだわる必要はありません。次に、実際のサイトに向かうのですが、URLは https://fighttoys.github.io/filepizza/ です。解説記事やチュートリアルにリンクが書かれていることもありますが、見つからない場合は「File Pizza」で検索するか、URLを直接入力してください。GitHub Pagesでホスティングされているので比較的安定していますが、自分でインスタンスを立てて管理したい方もいます。ただし、これはあまり必要ないかもしれませんね。
サイトに辿り着くと、ピザのアイコン—そう、「ピザ」なんです—が目に入ります。なぜなら、データの「スライス」をシェアするという新しい潮流だからでしょう。その下には「ファイルを選択」ボタンが大きく表示されています。これが魔法の始まりです。
ファイルを選び、アップロードし、リンクを取得する
「ファイルを選択」ボタンをクリックして、送信したいファイルを選びます。写真や文書、動画など何でもOKです。複数のファイルを送る場合は、あらかじめZIP圧縮するのがおすすめです(右クリックして 送る > 圧縮(zipped)フォルダを選ぶ)。そうすれば、1つのファイルだけアップロードすれば済みます。選択後はアップロードもスムーズに進み、多くの場合すぐにリンクやQRコードが生成され、簡単に共有できるようになります。
iPhoneにファイルを取り込む方法
次にiPhoneの操作です。QRコードが表示されたら、それをカメラアプリで読み取ります。自動的に認識されてリンクをSafariで開くか尋ねられるはずです。または、リンクをタップして開いてください。すると、そのファイルがダウンロード可能になり、通常は「ファイル」アプリの「このiPhone内」フォルダに保存されます。写真や動画の場合は、直接「写真」アプリに保存されることもあります。
この方法のメリットと注意点
従来の方法よりもずっとシンプルで便利です。AirDropが不安定なときや、Wi-FiやBluetoothの設定がうまくいっていないときでも使えますし、iTunesやFinderを操作する必要もありません。しかも、アプリのインストールやアカウント作成も不要です。ブラウザを開いて少し操作するだけで済みます。
ただし、セキュリティ面には注意が必要です。URLは一時的なものなので、そのリンクを知っている誰でもファイルをダウンロードできてしまいます。信頼できるネットワーク上でのみ使い、特に機密性の高い情報を送るときは気をつけてください。暗号化はされていないため、パスワードや個人情報の送信には適していません。安全なプライベートネットワーク上でのみ使うのが賢明です。
技術に詳しい方なら、curl
やwget
のコマンドラインツールを使って、サーバを自分で運用しながら直接POSTリクエストを送る方法もあります。ただし、多くの方にはそこまでする必要はありませんね。
まとめ
個人的には、この方法に慣れると、通常の煩わしい手順なしで「ちょっとファイルを送る」のに最適な手段だと感じています。リンクは大事に保管し、iPhoneでダウンロードしたら速やかにタブを閉じてしまえばOKです。少し時間はかかりましたが、誰かの助けになれば幸いです。長い間試行錯誤した結果、ようやくこの方法にたどり着きました。少しでも皆さんの作業が楽になることを祈っています!