デバイスマネージャーでドライバーの状態を確認・修復する
正直に言うと、突然グラフィックドライバーが動かなくなったとき— Windowsのアップデート後やクラッシュしたときなど— 最初にやったのは デバイスマネージャーを開くことでした。振り返れば当然のことですが、あの黄色い警告マークを見るだけで「何か問題が起きているな」とすぐにわかります。最初は、それに気づかず迷惑なトラブルシューティングの最中に見落としやすいのですが、多くの場合、グラフィックデバイスの横に警告アイコンや、たまに 不明なデバイス と表示されます。そこに気付いたときこそ、ドライバーの破損やバージョンの不一致、ファイルの削除など、何かがおかしい証拠です。
次に、そのデバイスを右クリックして 「プロパティ」を選びます。そこでWindowsは、そのドライバーが正しく動作していないか、またはまったく認識されていないかを教えてくれます。「ドライバーが正しくインストールされていない」や「デバイスが正常に動作していません」といったメッセージが表示されることもあります。何が問題か判断しづらいときは、アイコン自体も手掛かりです。しかし、特に役立つのは 「デバイスのアンインストール」をクリックし、その中の 「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」にチェックを入れることです。これにより、ただデバイスを取り除くだけでなく、一旦クリーンな状態にリセットできるため、アップデートやハードウェア交換後にドライバーが破損した場合にも有効です。アンインストール後は、再起動をして残ったドライバーファイルを削除し、のちのトラブルを未然に防ぐのが安心です。
その後、きちんとした最新ドライバーをメーカーの公式サイトからダウンロードすれば、問題はほぼ解決します。Windowsアップデートだけに頼るのは避けたほうが無難。NVIDIAなら geforce.com、AMDなら amd.com、インテルなら intel.com といった公式サイトから必ず最新のドライバーを入手しましょう。一部ツールの自動検出機能も便利ですが、私はいつもドライバーパッケージをダウンロードして手動インストールしています。自動再インストール時の失敗やミスを防ぐためにも安全です。
Display Driver Uninstaller(DDU)を使う
もし何度やってもドライバーのインストールが定着しなかったり、奇妙なアーティファクトやクラッシュが続く場合は、私も経験済みです。その時に役立ったのが DDU
(Display Driver Uninstaller)というツールです。これを使うには、セーフモードで起動する必要があります。これが結構面倒ですが、本当におすすめです。通常は、ログイン画面やスタートメニューから Shift + 再起動 を押し、「トラブルシューティング > 詳細オプション > スタートアップ設定」に進み、再起動を選択。その後、セーフモードを有効にするを選べばOKです。セーフモードに入ったら、DDU
を実行してみましょう。これはかなり徹底的に動作していて、グラフィックドライバーに関わるあらゆる情報を一掃します。まるでリセットボタンを押すかのようです。これにより、古いドライバーの残りかすやコンフリクトを未然に防げることが多いです。その後、通常通り再起動し、新しいドライバーを一からインストールしてください。
Windowsのシステムリストアを使ってドライバーを復元する
もし、最近のWindowsアップデートや新しいハードウェアの追加、BIOS設定の変更などを行った後に問題が起きた場合は、以前の状態に戻すのも一つの方法です。Windowsのシステムリストアは意外と効果的で、私も何度も助けられています。特に、何をしたら良いかわからなくなったときや、Windowsの動作がおかしくなったときは、リストアが最終手段として役立ちます。
リストアを行うには、「システムの復元」と検索するか、コントロールパネル > システムとセキュリティ > バックアップと復元(Windows 7)からアクセスします。「システム設定の復元やコンピューターの復元」をクリックし、システムが起動している場合は案内に従えば簡単に進められます。ただし、起動しない場合は Windows回復環境(WinRE)を利用します。画面がフリーズしたりブラックアウトしたりしているときは、電源ボタンを長押しして強制的にシャットダウン。その後、再起動を繰り返すと、「自動修復の準備」画面に入ることがあります。そこから トラブルシューティング > 詳細オプション > システムの復元 を選び、ドライバー問題が起きる前の復元ポイントを選びましょう。慎重に選べば、状態を安全に戻すことが可能です。
トラブル解決のためにセーフモードで起動する方法
時には、セーフモードが一番の切り札になることもあります。特にディスプレイが映らない、またはWindowsの起動が正常に行えない場合、ネットワークに接続できるセーフモードを利用することで、最低限の環境で問題解決が可能です。やり方は、ログイン画面やスタートメニューから Shift + 再起動 を押すか、トラブルシューティング > 詳細オプション > 起動設定 > 再起動を選び、 セーフモードを有効にするを選択します。そうすると、不要な背景処理が排除された状態でシステムを立ち上げられます。そこからドライバーのアンインストールやドライバーツールの実行、システムの復元などを行えます。時間は少しかかりますが、画面が使えなくなったときには本当に頼れる方法です。
経験上、黒背景やドライバーの破損がひどいときほど、セーフモードによる救済手段は心強いです。繰り返しトライすれば、やっとの思いで入れることもあります。焦らず、何度も挑戦してください。セーフモードに入ったら、ドライバーのクリーンアップやシステムリストアを行い、Windowsの安定動作を目指しましょう。この作業は試行錯誤ですが、結果的に状況改善につながります。最後に、BIOS設定や統合GPUの設定も併せて確認し、ドライバーのバージョンや互換性も忘れずに見ておきましょう。
この記事がお役に立てば幸いです— 私もこれまで手間取ったことばかりでしたが、ひとたび理解すると気持ちが軽くなります。頑張ってくださいね!また、再インストールの前には必ずBIOS設定やドライバーの更新状況、クリーンアップ方法も確認しておくことをおすすめします。後回しにせず、最初の段階でしっかり準備しましょう。